商談の翌朝、手帳のメモから議事録を清書している
商談後の書き物は、地味に重いですよね。手帳のメモ(覚え書き)を見て、議事録を清書します。そこから提案書を組みます。お礼のメール(電子の手紙)も考えます。夜や翌朝にやる会社も多いと思います。録音しておけば楽ですよね。でも、無断で録音するのは気が引ける。そんな声もよく聞きます。
結局、記憶とメモ書きが頼りになります。文字起こし(録音を文字にすること)の道具もあります。ここ数年で、月額で買えるようになりました。Notta、tl;dv などです。Otter.ai、Fireflies.ai もあります。どれも対応言語に日本語が入っています。
精度がどれくらい出るかは、各社とも料金ページには書いていません。この記事では、文字起こしを議事録で止めません。提案書の下書きにも使います。追客メール(商談後も働きかけるメール)の下書きも作ります。
議事録で止まっていた録音が、提案書と追客メールまで伸びた
議事録を自動で作る道具は、これまでもありました。新しいのは、その先です。同じ録音から、提案書の下書きも続けて作れます。追客メールの下書きも作れます。Notta などで文字起こしをします。その文章を生成AIに渡します。
すると、商談の内容を踏まえた下書きが数分で出てきます。提案書の骨子(大まかな構成)と、お礼・追客のメール文面です。録音、文字起こし、議事録、提案書、追客文と進みます。人が手で書き写さずに、続けてこなせるようになりました。
- 手帳のメモから議事録を清書
- 提案書は毎回一から書く
- 担当ごとに議事録の質が違う
- 録音を文字に起こして議事録に
- 同じ録音から提案書の骨子まで
- AIが同じ型で下書きを作る
やると、こう変わる。録音を渡すと議事録と提案書が数分で
商談を録音して、AI(人工知能)に渡します。議事録・提案書・追客メールの下書きが数分でできます。Notta などの文字起こしの道具を使います。そこに生成AI(文章などを作るAI)を組み合わせます。月数千円で営業の書類作業を減らせます。
いくらかかるか。Notta は月1,980円から
- 相手
対面や電話で商談する営業担当者向けです。特に、一人で何件も商談をこなす社長に向いています。少人数で営業を担当する人たちにも合います。議事録を書く時間が取れない会社ほど効きます。
- 売り方と価格
自社で使う話なので、売り方はありません。広げる順番に気をつけます。いきなり全員では使いません。社長かエース営業(主力の営業担当者)1人で試します。期間は2〜3週間です。提案書の下書きが早くなったと感じたら広げます。他の営業に使い方を見せてください。
- 必要なもの
録音にはスマホ(多機能な携帯電話)を使います。録音アプリ(音声を記録する道具)が要ります。商談ツール(商談用の道具)の録画でも構いません。文字起こしの道具も1つ要ります。Notta なら月1,980円〜です。あとは生成AIの契約です。
AIに任せられないのは、6工程のうち2つ
- 1録音の許可を取る
- 2録音を文字に起こす
- 3要点を議事録にまとめる
- 4提案書の骨子を作る
- 5追客メールの下書きを作る
- 6固有名詞と金額を確認
- AIに任せる線
録音の文字起こしを任せられます。要点を議事録にまとめることもできます。その文字起こしから、提案書の骨子も作れます。追客メールの下書きも作れます。録音の許可を取ることは任せられません。固有名詞(人名や会社名など)・金額の最終確認も人が行います。
- 詰まりそうな所
一番のつまずきは、録音の許可の取り方です。商談の冒頭で、一言添えるだけで足ります。「メモ代わりに録音していいですか」と伝えます。日本の社長からは、こんな声が多いです。「無断で録音するのは気が引ける」という声です。
当事者とは、その会話に参加する人のことです。弁護士事務所の解説には、こう書かれています。一方の当事者の同意があれば違法ではない、という考え方です。実務としては、一言伝えるのが無難です。
最初の30日
- 1〜7日次の商談の前日に録音の許可を一文で伝える
- 8〜14日社長かエース営業1人で試す
- 15〜30日下書きが早い実感が出たら他の営業に広げる
Notta 月1,980円、Otter.ai 月16.99ドル。公表の料金
| 項目 | 値 | 誰の発表か・条件 | 扱い |
|---|---|---|---|
| Notta プレミアム(月払い) | 1,980円/月 | Notta。公式料金ページの表示額。フリー・プレミアム・ビジネスの3プランのうちプレミアム | 公式公表 |
| Notta ビジネス(月払い) | 4,180円/月 | Notta。公式料金ページの表示額。同じ3プランのうちビジネス | 公式公表 |
| tl;dv Pro(月払い) | 29ユーロ/月 | tl;dv。公式料金ページの表示額(ユーロ)。Free・Pro・Business のうち Pro | 公式公表 |
| Otter.ai Pro(月払い) | 16.99ドル/月 | Otter.ai。公式料金ページの表示額(ドル)。Basic・Pro・Business のうち Pro | 公式公表 |
| Fireflies.ai Pro(月払い) | 18ドル/月 | Fireflies.ai。公式料金ページの表示額(ドル)。Free・Pro・Business・Enterprise のうち Pro | 公式公表 |
出典 Notta・tl;dv・Otter.ai・Fireflies.ai の公式料金ページを2026年8月30日に確認。いずれも対応言語に日本語を含む(精度の記載はない)。録音の同意については弁護士事務所の解説記事を確認した。削減時間は試算で、公表データではない。
- Notta 公式料金www.notta.ai(確認 2026-08-30)
- tl;dv 公式料金tldv.io(確認 2026-08-30)
- Otter.ai 公式料金otter.ai(確認 2026-08-30)
- Fireflies.ai 公式料金fireflies.ai(確認 2026-08-30)
- 法律事務所の解説kumaben.com(確認 2026-08-30)
これを商売にするなら
効く理由は二つあります。ひとつは時間です。商談後は議事録をまとめます。提案書を一から書き、追客メールも考えます。まとまった時間がかかりますよね。録音とAIなら、下書きまでの時間を大きく縮められます(試算)。
もうひとつは、質のばらつきが解消することです。営業担当者ごとに議事録や提案書の丁寧さが違う会社もあります。AIが同じ型で下書きを作るので、最低限の質はそろいます。文字起こしの道具は月2千円前後からです。生成AIを足しても月数千円です。
向いている会社
- 商談件数が多く、議事録に時間を取られている会社
- 提案書のひな形はあるが、毎回の個別化に手間がかかる会社
- 営業担当ごとに議事録や提案書の質にばらつきがある会社
向かない会社
- 対面や電話の商談自体が少ない業種
- 機密性の高い商談が多く、録音を避けたい会社
- 文字起こしの誤変換を毎回直す手間をかけられない一人社長
条件つきです。議事録を書く時間が減るのは間違いありません。ただ、提案書や追客文の下書きは、そのまま出すと内容が薄くなりがちです。必ず人が手直しする前提で使ってください。
自分の会社に当てはめると、どうなるか。
業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。
例:製造・〜5人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。