文系AIのビジネス分解
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業務の型を​1本約2万円で​売り、​1年で​1.5億円を売った人の​値付け

ノウハウを売るAIの稼ぎ方見立て:条件つき読了 4分
3行で
向く会社
繰り返し使う業務手順があり、情報発信を続けられる会社。
見立て
条件つき。型を売る構造は使えるが、無料の発信で信用を作る手間が先に要る。
最初の一手
一番聞かれる質問を1つ選び、その手順を Notion か Excel に組む。

Notion を​開くと​白紙。​便利と聞いて​始めても​組み​上げで​止まる

まず Notion(情報をまとめるアプリ)の話です。アプリは、パソコンなどで使う道具のことです。メモも、やることの管理も、目標も1つに置けます。個人なら無料で使えます。ただ、最初の画面はほぼ白紙です。何をどう並べるかは自分で決めます。

便利だと聞いて使い始めても、組み上げるところで時間を取られます。そこで、型を売り物にした人がいます。米国の発信者 Thomas Frank です。もともと Notion の使い方を発信していた人です。

売るのは Ultimate Brain(設計図一式)です。買い切り(一度払えば使い続けられる売り方)です。売り始めたのは2021年ごろです。値段をどう決めたのか、本人が語った記録は見つかりませんでした。この記事では、その値付けを外から読み解きます。

Thomas ​Frank は​2021年ごろ、​設計図だけを​買い​切りで​売り​始めた

米国の発信者 Thomas Frank は、型を売っています。無料の Notion の中に組んだ設計図です。やること・メモ・目標を管理でき、129ドルです。アプリそのものは作りません。使い方の型を一度作り、売り続ける商売です。

業務手順書を紙やPDFで売る商売は昔からあります。PDFは、文書の見た目を保つ形式のことです。無料の Notion に、すぐ動く設計図を組んだ点が新しいんです。買った瞬間に自分の Notion に複製できます。読んで真似る必要はありません。

Thomas Frank は使い方のコツを発信しています。発信には YouTube(動画を共有する場)を使います。無料で大量に出しています。欲しくなった視聴者に、完成品だけを有料で売ります。無料と有料の分業です。発信が広告の代わりになり、広告費なしで買い手が集まります。

場面昔と今
これまで
  • 手順は紙やPDFで売る
  • 読んで真似る必要がある
  • 買い手集めに広告費がいる
いま
  • 無料アプリの中に組み込む
  • 複製した瞬間から使える
  • 無料の発信が広告の代わり

2022年に​100万​508ドル。​本人が​公表した​数字

項目値誰の発表か・条件扱い
Ultimate Brain 単体通常129ドル、確認時は期間限定79ドルThomas Frank(本人の販売ページ)。買い切り。thomasjfrank.com/brain/ の表示額本人発表
2製品の束売り通常278ドル、確認時は期間限定228ドルThomas Frank(本人の販売ページ)。Ultimate Brain+Creator's Companion の束売り。同じ販売ページの表示額本人発表
2022年(1〜12月)の年間売上100万508ドル(本人公表)Thomas Frank。本人の投稿(typefully)で公表した2022年通期の売上と製品別内訳本人発表
累計売上(約2年間)210万ドル(本人発言、Starter Story の取材)Thomas Frank。2021〜2023年末。Starter Story の取材(2023年12月17日公開)で本人が語った累計額本人発表
発売から最初の1か月の売上約10万ドル(本人公表)Thomas Frank。本人の投稿(typefully)による単月売上10万ドル達成の報告本人発表

出典 価格は本人の販売ページ thomasjfrank.com/brain/ を2026年8月30日に開いて確認した。売上は本人の投稿(typefully)が公表した2022年通期100万508ドルと、Starter Story の取材(2023年12月17日公開)で本人が語った累計210万ドルを用いた。値付けの理由そのものを本人が語った一次情報は見つからなかった。

なぜ​回るのか。​129ドルを​二人目に​売る​原価はほぼ​ゼ​ロ

買う側の得は、ゼロから設計図を作る手間が省けることです。やることや目標の管理を自分で一から組むと、数時間から数日かかります。129ドル出せば、完成品を複製してすぐ使えます。売る側の得は、もっと大きいんです。

一度設計図を作れば、二人目以降に売る追加費用はほぼゼロです。2022年の1年間の売上は100万508ドルでした。同じ在庫を繰り返し売り続けた結果です。原価(売る品を作る費用)は増えず、売上だけが積み上がります。この差が利益になります。

日本に持ってくると

日本の​中小企業で​実施するなら

値札お金の流れ
払う側業務の型を買う日本の経営者
払う1本 19,800〜49,800円
受け取るコピーして動かせる業務の型
提供する側自社の型を整えて売る会社
相手

Notion に限りません。自社の業務手順や手順書を持つ会社が対象です。見積書作り、苦情対応、新人研修の流れなどです。繰り返し使う型を、操作できる状態で渡します。紙や Excel(表計算の道具)で渡す形とは違います。これができれば、業種を問わず売り物になります。

売り方と価格

売るのは、道具の中に組み込んだ型です。道具そのものではありません。Notion なら業務管理の設計図です。Excel なら見積・原価計算の雛形です。Word(文書作成の道具)なら契約書や議事録の書式です。

買った人は、複製した瞬間から自分の会社で使えます。その完成品を、買い切りで売ります。日本の経営者向けなら、この価格が同じ線です。1本 19,800〜49,800円です。節約できる時間から逆算しています。

必要なもの

3つあります。まず、他社より速く正確に回せる自社独自の型です。次に、誰が見ても迷わず使えるように整える手間です。最後は、無料の発信で信用を作り、有料版の購入へ導く流れです。どれか1つ欠けると、安売りに沈みます。

AIに任せられるのは、​5工程のうち​3つ。​判断は人

AIAIと人の分担AIか道具がやる人がやる
  1. 1手順を箇条書きにする
  2. 2テンプレの雛形を作る
  3. 3使い方動画の台本を書く
  4. 4販売ページの文章を書く
  5. 5勝ちパターンを拾う
AIに任せる線

AI(人工知能)は、型を整える作業に効きます。手順の箇条書きを渡せば、下書きを作れます。テンプレ(ひな形)、使い方動画の台本、販売ページの文章です。最後に人が選ぶのは、自社の勝ちパターン(成果が出る型)です。AIの下書きから、これだけを拾い上げます。

詰まりそうな所

多くの社長は、自社の手順に値段が付くと思っていません。「こんなの誰でも知っていることだから売れない」と言います。でも、他社が知らない型は社内に意外と眠っています。面倒で言葉にしていないだけの型もあります。

最初の30日

詰まる所最初の30日
  1. 1〜7日一番聞かれる質問を1つ選ぶ
  2. 8〜14日その手順をNotionかExcelに組む
  3. 15〜30日別の社員に渡して迷わず使えるか試す

向いている会社

  • 繰り返し発生する業務の手順が明確な会社
  • その手順を人に説明した経験がある会社
  • SNSやブログで情報発信を続けられる会社

向かない会社

  • 案件ごとに手順が毎回変わり型にならない会社
  • 情報発信を継続する時間も人手も割けない会社
私の見立て

条件つきです。Notion のテンプレをそのまま真似るのは難しいです。自社の手順を売り物に変える構造は使えます。129ドルという値段は、英語圏の巨大市場あってこそです。発信の蓄積も必要です。条件が整わなければ、値付けも売上も再現できません。

うちの会社でやるなら

自分の会社に当てはめると、どうなるか。

業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。

例:サービス・〜5人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。

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