文系AIのビジネス分解
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返信が​10​日遅れると、​応募者の​9​割近くが​志望度を​落とす

採用AIの使い方見立て:条件つき読了 4分
3行で
向く会社
求人媒体に応募は来るのに、返信が翌日以降になりがちな会社。
見立て
条件つき。返信の速さは効くが、効果は応募数に比例する。
最初の一手
今のメールか採用管理システムの自動返信を、まずオンにする。

応募が来た​翌日の朝、まだ​一次​返信を送っていない

中途採用(新卒以外を対象にした採用)の話です。応募から連絡まで、何日かかっていますか。求人媒体(求人を載せる場所)に載せます。応募が来たら書類を見て、社内で日程を合わせます。それから連絡する流れは、どこもだいたい同じです。

応募する側は、何社も同時に受けています。待たせている間に、他社の面接が先に決まってしまいます。株式会社ダトラの採用支援サービス「トルー」(採用を助ける仕組み)が調べました。転職経験者にこの待ち時間を聞き、2023年に調査を出しました。

面接の設定が遅いと感じたかを聞いています。遅いと感じた人には、志望度(入社したい気持ち)の変化も聞きました。日本の中小企業では、社長か総務担当が採用も受け持ちます。悪気はなくても手が回らず、返信が後回しになります。この記事は、返信までの時間をAI(人工知能)で詰める話です。

一次​返信と​日程​確定が、​人手なしで​24時間​動くようになった

返信は早い方がいいと、昔から分かっていました。以前は、休日や夜も担当者がメール(電子的な手紙)を見ていました。今回の変化はここです。応募直後にAIが一次返信(最初の返事)を送ります。空いている面接候補日も出します。

応募者が選んだ瞬間に、予定表へ日程を確定します。この流れが、人手なしで24時間動くようになりました。返信の速さを、気合いではなく仕組みで出せます。担当者の頑張りに頼っていた頃との違いです。

場面昔と今
これまで
  • 休日や夜も担当者がメールを見る
  • 日程調整はメールの往復で決める
  • 返信の速さは気合いで出す
いま
  • 応募直後にAIが一次返信を送る
  • 候補日を出し選んだ瞬間に確定
  • 返信の速さを仕組みで出す

やると、こう​変わる。数日待たせが​数分に

AIの自動返信(自動で返事を送る機能)を使います。日程調整の仕組みも使います。応募から面接の連絡までを、数日から数分に縮めます。応募者が他社の選考に流れる前に、面接まで進める話です。

実際にやる方法

いくらかかるか。月9,800円+​1人750円から

値札お金の流れ
払う側社員6〜50人で社長や総務が採用も兼任する会社
払う月額9,800円から+日程調整は1人月額750円から
受け取る応募当日中の一次返信と日程確定
提供する側自動返信つき採用管理システムと日程調整の道具
相手

社員6〜50人で、社長や総務担当が採用も受け持つ会社です。求人媒体には応募が来ています。現場が忙しく、返信が翌日以降になりがちです。小売・飲食・サービス・建設の会社が典型です。

売り方と価格

自社で入れるなら、採用管理システムを使います。応募者の情報をまとめる道具のことです。自動返信機能つきで月額9,800円からです(採用係長の公式料金)。日程調整の道具も使います。目安は1人月額750円から(TimeRex の公式料金)です。

外部に設計を任せる場合の相場は、公開情報がありません。そのため、ここでは書きません。

必要なもの

要るのは、自動返信機能のある採用管理システムです。日程調整の道具も要ります。Google カレンダー(予定表)なども使います。最初の返信文面と、面接候補日の出し方を決める担当者も要ります。担当者は1人で、社長本人でも構いません。

AIに任せられないのは、​6工程のうち​3つ

AIAIと人の分担AIか道具がやる人がやる
  1. 1返信文面と候補日を決める
  2. 2応募直後に一次返信を送る
  3. 3空いている日程を提示する
  4. 4前日にリマインドを送る
  5. 5面接で受け答えをする
  6. 6合否を判断する
AIに任せる線

AIには、応募直後の一次返信文の作成と送信を任せられます。空いている日程の提示も任せられます。前日のリマインド(予定を忘れないための連絡)もできます。合否の判断、給与や条件の交渉は任せられません。面接そのものの受け答えも任せられません。

詰まりそうな所

詰まりやすいのは、応募者の個人情報をAIに読ませる抵抗感です。求人媒体側の応募情報の形式も、壁になります。情報を自動で受け渡しできるかどうかです。社長の心理も壁になります。長年の電話とメールのやり方を、変えたがらないこともあります。

最初の30日

詰まる所最初の30日
  1. 1〜7日今のメールか採用管理の自動返信をオンにする
  2. 8〜14日応募当日中に一次返信が届く状態にする
  3. 15〜30日新しい道具の選定はそのあとで検討する

志望度が​下がる​86.4%と​辞退18.5%。​2023年の​調査

項目値誰の発表か・条件扱い
面接の設定が遅いと感じた応募者73.0%株式会社ダトラ(採用支援サービス「トルー」)。2023年3月3〜4日に実施した調査。過去1年以内の転職経験者111名が母数第三者の調査
遅いと感じた応募者のうち志望度が下がった割合86.4%株式会社ダトラ(採用支援サービス「トルー」)。同じ調査。面接の設定を遅いと感じた81名が母数第三者の調査
面接の設定が早いと志望度が上がる割合75.7%株式会社ダトラ(採用支援サービス「トルー」)。同じ調査。過去1年以内の転職経験者への設問第三者の調査
遅いと感じた応募者のうち選考を辞退した割合18.5%株式会社ダトラ(採用支援サービス「トルー」)。同じ調査。面接の設定を遅いと感じた81名が母数第三者の調査

出典 株式会社ダトラの採用支援サービス「トルー」が2023年3月3〜4日に実施した調査(過去1年以内の転職経験者111名、うち面接の設定を遅いと感じた81名が母数)をプレスリリース原文で確認した。採用係長と TimeRex の料金は各社の公式サイトを2026年8月30日に確認した。

これを​商売にするなら

買う側の得は、同じ広告費で採用できる人数が増えることです。求人広告は、出しっぱなしでは意味がありません。応募者を面接まで運んで、初めて費用を回収できます。

売る側は、自動返信の文面と日程調整の設定を一度作ります。他の中小企業にもほぼそのまま使い回せるのが得です。設計に数日かかっても、その後は月額の道具代が積み上がります。導入した会社では、採用担当者の残業も減ります。

では、どこで差が生まれるのでしょうか。応募者を待たせる時間は、今まで誰の目にも見えていませんでした。そこです。

向いている会社

  • 求人媒体に応募は来るが、返信が翌日以降になりがちな会社
  • 社長や総務担当1人で採用対応を回している会社
  • 小売・飲食・サービス・建設など、人手不足で急いで採用したい業種

向かない会社

  • そもそも応募数が少なく、1件ずつ電話で丁寧に対応できている会社
  • 採用が紹介や縁故中心で、公募での応募対応がほぼ発生しない会社
  • 道具への抵抗が強く、設定後も運用が続かない会社
私の見立て

条件つきです。返信の速さは、志望度と辞退に直結します。これは、調査結果ではっきりしています。ただ、効果は応募数に比例します。月に数件の応募なら、急いで道具を入れても元は取りにくいです。

うちの会社でやるなら

自分の会社に当てはめると、どうなるか。

業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。

例:小売・飲食・6〜20人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。

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