1日20〜50件の電話に、社長か事務員が手を止める朝
米国には、電話受付を社外に任せる商売があります。代表がSmith.aiです。北米に電話の担当者を抱えています。よその会社の電話を代わりに受けます。主なお客さんは法律事務所です。住宅サービス(住まい関連の仕事)の会社も使っています。医療や歯科、IT(情報技術)の会社も同じです。
日本では、電話は社長か事務員が出るものですよね。米国では、そこを丸ごと外に出すのが珍しくないんです。ここ数年、受付代行の業界にAI(人工知能)が入ってきました。Smith.aiは、人が出る受付とAIが出る受付を並べて売っています。
Goodcallなど、最初からAI前提の会社も出てきました。日本でも、IVRyやfondeskが同じ市場で動いています。この記事では、人とAIの受付の値段を見比べます。同じ会社の公式価格で比べる話です。
AIが取次ぎの判断までこなし、Goodcallは月79ドルに
電話代行は、昔からある商売です。コールセンター(電話対応の窓口)や秘書の代行がそうです。今はAIが予約を受け、よくある質問にまず答えます。人につなぐかも判断できるようになりました。同じ会社が人間版とAI版を並べて売るようになりました。
人とAIの価格差が、公式価格で見えるようになったんです。Goodcallは、月79ドル(約1.2万円)から使えます。電話代行に手が出なかった個人店や工務店にも、届く値段になりました。
- 人のオペレーターが電話を受ける
- 30件で月300ドル、1件約10ドル
- 営業時間外の電話は取りこぼす
- AIが受けて一次対応と取次ぎ
- 75〜300件で月150ドル
- 24時間365日つながる
やると、こう変わる。30件300ドルが、75〜300件150ドル
Smith.aiは、人が出る電話受付を売っています。AIが出る電話受付も、同じ会社で売っています。人間版は30件で月300ドル(1件約10ドル)です。AI版は75〜300件で月150ドル(1件0.5〜2ドル)です。同じ会社の公式価格で、AIにした時の値下がり幅が見えます。
いくらかかるか。IVRyは月3,980円〜、fondeskは月1万円
- 相手
1日20〜50件の電話を受ける会社です。店舗や工務店、クリニック(診療所)などですね。社長や事務員が、電話対応に追われています。
- 売り方と価格
日本では、IVRyとfondeskが先行しています。IVRyは月3,980円〜です。fondeskは月1万円(50件まで無料、以降1件200円)です。米国のGoodcallは月約1.2万円です。日本の方が、すでに安く売られているんです。
- 必要なもの
今使っている電話番号につなぐ設定が必要です。よくある質問と回答、電話をつなぐ先の一覧も用意します。初期費用は、各社0円が主流です。
AIに任せられないのは、6工程のうち2つ
- 1電話を受けて要件を聞く
- 2よくある質問に一次回答
- 3予約の受付を入れる
- 4取次ぎがいるか判断
- 5クレーム対応
- 6契約の条件交渉
- AIに任せる線
予約の受付や、よくある質問への最初の回答はAIに任せられます。人につなぐかどうかも判断できます。
苦情への対応は、AIに任せられません。契約に関わる複雑な条件交渉も同じです。
- 詰まりそうな所
電話に機械が出ると、戸惑うお客さんもいます。高齢の方や常連さんなどです。「電話は自分が出た方が早い」と言う社長もいます。そういう社長ほど、取りこぼした着信の数に気づかないこともあります。
最初の30日
- 1〜7日営業時間確認・予約・道案内を洗い出す
- 8〜14日できることだけをAIに任せる設定にする
- 15〜30日複雑な件は人に転送する形にしておく
1件約10ドルと1件0.5〜2ドル。公式価格の数字
| 項目 | 値 | 誰の発表か・条件 | 扱い |
|---|---|---|---|
| Smith.ai 人間受付Starter | 月300ドル(30件、超過1件11.50ドル、約4.5万円) | Smith.ai。人間オペレーター版の公式料金ページの表示額 | 公式公表 |
| Smith.ai AI受付Pro | 月150ドル(75〜300件、超過1件2.00〜2.17ドル、約2.25万円) | Smith.ai。AI受付版の公式料金ページの表示額 | 公式公表 |
| Goodcall Starter | 月79ドル(年払い66ドル、顧客100件まで、超過1件0.50ドル、約1.2万円) | Goodcall。公式料金ページの表示額 | 公式公表 |
| Goodcallの公表実績 | 導入42,000社超、音声対応6,083万件超(公式サイト) | Goodcall。公式料金ページに載っている公表実績 | 公式公表 |
| 国内IVRyスターター | 月払い3,980円〜(年払い3,317円〜) | IVRy。公式料金ページの表示額。通話従量単価は公式ページに非公開 | 公式公表 |
出典 Smith.ai・Goodcall・Rosie・Vapi・Bland AIの公式料金ページ、国内はIVRy・fondeskの公式料金ページを2026年8月30日に確認。IVRyの通話従量単価は公式ページに非公開。
- 人間オペレーター版の料金プランsmith.ai(確認 2026-08-30)
- AI受付版の料金プランsmith.ai(確認 2026-08-30)
- Goodcallの料金プランと公表実績数値www.goodcall.com(確認 2026-08-30)
- 国内IVRyの料金プランivry.jp(確認 2026-08-30)
- 国内fondeskの料金体系www.fondesk.jp(確認 2026-08-30)
これを商売にするなら
買う側は、24時間365日、電話を取りこぼさずに済みます。人を雇うより、ずっと安く済むんです。売る側にも得があります。AIの通話費用は、人件費よりはるかに低いんです。多くのお客さんに安く売っても、利益が残ります。
価格の差は、人件費とAIを動かす費用の差そのものです。Smith.aiは、人間版とAI版の公式価格を出しています。自分からこの差を見せている、数少ない例なんです。
向いている会社
- 電話が鳴っても手が離せない業種(飲食・美容・工務店)
- 営業時間外の電話を取りこぼしている
- 予約や道案内など定型対応が電話の大半を占める
向かない会社
- 電話の内容が毎回個別性が高く、定型化できない
- 顧客が高齢中心で、機械への抵抗感が強い
- 電話件数がそもそも少なく、導入効果が薄い
やる価値はあります。日本のIVRyやfondeskは、すでに月数千円〜1万円で使えます。詰まるのは技術じゃなくて、お客さんへの説明の仕方です。
自分の会社に当てはめると、どうなるか。
業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。
例:小売・飲食・〜5人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。