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省力​化投資​補助金、​下書きは​AIでも​申請は​社長​本人にしかできない

補助金AIの使い方見立て:条件つき読了 4分
3行で
向く会社
工程が紙とExcelで残っていて、事業計画書を書く時間がない製造・建設業。
見立て
条件つき。下書きはAIで足ります。申請と口頭審査は社長本人から動かせません。
最初の一手
まずGビズIDプライムを取って、決算書と作業時間をExcelに書き出す。

38ページの​公募​要領を開いて、​そのまま​閉じる朝

中小企業省力化投資補助事業(一般型)は、2026年も募集が続いています。窓口は事務局です。募集ごとに公募要領(申請条件の説明書)が出ます。分厚いPDF(電子書類)です。補助の対象、経費の区分、審査のやり方まで、条件は全部載っています。

申請にはGビズIDプライムが要ります。法人の代表者本人が取る、電子申請用の識別情報のことです。読む体力も、取得の手間もいります。中小企業では、書類づくりは社外の専門家に任せるものでした。そんな空気が長く続いてきました。

ただ、申請代行(本人の代わりの申請)は不適切な行為です。公募要領が名指ししています。丸投げは元から想定されていません。そこへAIチャットツール(人工知能と会話する道具)が広まりました。この記事は、下書きをどこまでAIに任せていいかの話です。

変わったのは、​支援者の​名前と​報酬額を​申請​画面に書かせること

従来は、行政書士(役所の書類の専門家)が事業計画書を書いていました。補助金コンサル(申請を支える相談役)も書いていました。社長はハンコを押すだけでした。補助金申請では、珍しくない形でした。

今回の新しさは、AIを使うこと自体ではありません。支援者の名前と報酬額を、申請画面に必ず書かせる点です。記載漏れが見つかると、不採択(審査に通らないこと)だけでは済みません。採択決定の取消・返還もあります。事業者名と代表者名の公表まであります。

AIを使う仕組みの開発も対象です。ソフトウェア(機器を動かす仕組み)単体でも対象経費になります。事業者の業務に合わせた専用設計が条件です。自社の人員による開発は明確に対象外です。外注(社外への依頼)が前提です。

場面昔と今
これまで
  • 行政書士やコンサルが書く
  • 社長はハンコを押すだけ
  • 支援者の報酬は申請に書かない
いま
  • AIが文章のたたき台を書く
  • 社長が入力し口頭審査に出る
  • 支援者名と報酬額を必ず書く

やると、こう​変わる。​事業​計画書の​たたき台が​数時間で

中小企業省力化投資補助金の事業計画は、AIに下書きさせられます。申請は、申請者自身の名前で行う要件があります。支援者(申請を手伝う人)への報酬は、金額まで示す決まりです。AIは下書き係までです。

実際にやる方法

いくらかかるか。​自社でやるなら​Claude ​Proの月20ドル

値札お金の流れ
払う側社員6〜50人の製造・建設・サービス業
払う月20ドル(Claude Pro月払い)
受け取る事業計画書のたたき台
提供する側AIチャットツールと社長本人
相手

対象は社員6〜50人規模の製造業・建設業・サービス業です。見積書や作業手順は、紙とExcel(表計算ソフト)に残っています。でも、事業計画書を書く時間がない社長向けです。GビズIDプライムの取得が前提です。38ページの公募要領を読む体力も要ります。

売り方と価格

自社でAIに下書きさせるなら、費用はAIツール代だけです。例えばClaude Pro(AIの有料版)です。月払い20ドルです(2026年8月30日、公式サイトで確認)。

外部コンサルの相場は、ここでは書きません。一次情報(当事者が直接出す情報)で確認できないためです。契約前に、着手金と成功報酬の内訳を書面で必ず取ってください。

必要なもの

要るのはGビズIDプライム(申請者本人名義)です。直近2期分の決算書も要ります。ChatGPTやClaudeなどのAIチャットツールも使います。工程を分単位で書き出せる現場担当者が必要です。社長自身の時間もいります。省力化計算シート(減らせる作業時間の計算表)に向き合うためです。

AIに任せられないのは、​6工程のうち​3つ

AIAIと人の分担AIか道具がやる人がやる
  1. 1工程分解を言語化する
  2. 2計画書のたたき台を書く
  3. 3省力化計算シートの下地
  4. 4支援者欄を自分で書く
  5. 5電子申請システムに入力
  6. 6口頭審査に一人で出る
AIに任せる線

AIに任せていいのは、事業計画書の文章のたたき台までです。工程を分けて言葉にする作業も任せられます。省力化計算シートの下地整理もできます。

申請そのものや、口頭審査(話して答える審査)の受け答えは別です。支援者欄の記載や、GビズIDを貸すことも同じです。これはAIにもコンサルにも任せられません。社長本人が申請画面に入力します。Zoom(画面越しに会議ができる道具)の審査に一人で出ます。

詰まりそうな所

支援者欄への記載を惜しんで、空欄にしたとします。発覚すると、不採択・採択取消・返還です。社名と代表者名まで公表されます。「うちは自分で書けているから大丈夫」。そう言う社長ほど、AIが書いた文章をそのまま出します。口頭審査で工程の中身を聞かれ、答えに詰まります。

最初の30日

詰まる所最初の30日
  1. 1〜7日GビズIDプライムを取る
  2. 8〜14日決算書と作業時間をExcelに書き出す
  3. 15〜30日AIのたたき台を30分で説明できるか確かめる

第6回の​採択率63.9%と​補助​上限3,000万円。​公表されている​数字

項目値誰の発表か・条件扱い
補助上限額(21〜50人)3,000万円(賃上げ特例適用時4,000万円)中小企業省力化投資補助事業(一般型)事務局。公式FAQで確認した従業員21〜50人の区分公式公表
専門家経費の日額上限5万円中小企業省力化投資補助事業(一般型)事務局。第8回公募要領(2026年8月付、38ページ)の対象経費の記載公式公表
申請受付開始(第8回・予定)2026年9月中旬中小企業省力化投資補助事業(一般型)事務局。公募スケジュールページの表記。第8回は予定のまま公式公表
採択率(第6回)63.9%(1,841件中1,176件採択)中小企業省力化投資補助事業(一般型)事務局。採択結果ページで公表された第6回の結果公式公表
AIツール月額目安(Claude Pro)20ドル(月払い)Anthropic(Claude Pro)。公式サイトの表示額。月払いの場合公式公表

出典 2026年8月30日、中小企業省力化投資補助事業(一般型)第8回公募要領PDF(2026年8月付、38ページ)と公式FAQ、事業計画書作成の参考ガイド、事務局のスケジュールページ・採択結果ページを実際に開いて確認した。引用箇所は本文の記述と一致する一次情報のみを使っている。

これを​商売にするなら

AIに事業計画書のたたき台を書かせます。社長は数時間で、作業を手順ごとに分けて文章にできます。外部に頼むと、着手金(開始時の支払い)がかかります。成功報酬(成果に応じた支払い)もあります。これがAIツールの月額料金だけで自社でできます。売る側にも好都合なんです。

申請代行は、公募要領で不適切な行為とされています。事業計画の文章化だけなら、無償や実費で相談に乗れます。稼げる差はここです。申請は「本人しかできない行為」です。「文章化」はAIが肩代わりできます。これを切り離して売る、という発想です。

向いている会社

  • 工程が紙とExcelで残っている製造・建設業
  • 社長が自分の言葉で現場を語れる会社
  • システム開発を外注できる相見積り先が既にある会社

向かない会社

  • 社長が現場を数字で説明できない会社
  • 全額立替と後払いの資金繰りが厳しい会社
  • 開発を自社エンジニアで完結させたい会社
私の見立て

AIは下書き係としては優秀です。ただ、申請と口頭審査は「本人にしかできない行為」です。支援者の情報を示す決まりを守り、開発は外注します。その条件を満たす会社だけに、やる価値があります。

うちの会社でやるなら

自分の会社に当てはめると、どうなるか。

業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。

例:製造・6〜20人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。

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