月末の夜、店長が紙の希望を並べてシフトを組んでいる
月末の夜、店長が机に向かっています。並んでいるのは、みんなから集めた希望の紙です。誰が何曜日に入れるかを見ます。誰と誰を組ませない方がいいかも考えます。組み始めると、埋まらない枠が出ます。
入れられる人を探して、電話をかけます。1人動かすと、別の日が空きます。半日かかるという話は、飲食でも介護でも小売でもよく聞きます。組んだ後も終わりません。急な休みが出れば、組み直しです。
法律の決まりもあります。時間外は原則で月45時間までです。運送なら休息を継続11時間以上あけるのが基本です。介護労働安定センターの調査では、人手が不足と答えた事業所が65.2%でした。人が足りない中で、店長の半日がシフトに消えています。この記事は、その組む仕事の話です。
シフト管理の道具に、自動作成がオプションで付くようになった
シフトの道具は前からありました。希望を集め、表にして配るところまでです。組むのは人でした。
ここに自動作成が付きました。Oplusの基本は1ユーザー月100円(ユーザーは利用者)です。自動シフト作成はオプション(追加機能)です。料金は1ユーザー月300円です。20人の店なら、合わせて月8,000円です。
HRBESTは人数の区切りごとに定額です。1〜50名が月15,000円です。51〜100名が月25,000円です。いずれも税抜です。初期費用が50,000円です。2か月の無料トライアル(お試し期間)が付きます。
人数によって、安い方が入れ替わります。20人ならOplusが月8,000円です。HRBESTは月15,000円です。50人ならOplusが月20,000円です。HRBESTは月15,000円のままです。
- 紙の希望を並べて手で組む
- 1人動かすと別の日が空く
- 急な休みで組み直し
- 制約を入れればたたき台が出る
- 店長は動かすだけ
- 人件費もその場で出る
やると、こう変わる。組む仕事が、直す仕事に
組む仕事が、直す仕事に変わります。希望と守る条件を入れておきます。たたき台はAI(人工知能)が出します。店長は、出てきた表を見て動かすだけです。半日が1時間から2時間になった、という公表値が各社から出ています。
いくらかかるか。1人月400円から、50人までなら月15,000円
- 相手
毎月シフトを組む会社に向いています。飲食、介護、小売、運送、清掃です。社員6〜50人で、店長か施設長が組んでいる場合です。月末に半日から1日かかる所に効きます。
- 売り方と価格
1人あたりで払う形と、人数の区切りごとに払う形があります。Oplusの基本は1ユーザー月100円です。自動シフト作成のオプションは1ユーザー月300円です。Airシフトは3か月目以降が1人月330円(税込)です。2人以下なら月990円です。
HRBESTは1〜50名が月15,000円です。51〜100名が月25,000円です。いずれも税抜です。初期費用は50,000円です。無料トライアルが2か月あります。人数が多いほど、人数別の定額が効いてきます。
Shiftmationは料金を公開していません。シェアフルシフト、らくしふも同じです。
- 必要なもの
全員の希望の出し方をそろえます。勤務の型(早番・遅番・夜勤)の一覧を用意します。法律の決まりと、最後に確認する人も必要です。希望が口頭やLINEでばらばらに来る会社もあります。まず集め方を1つにするところからです。
AIに任せられるのは、6工程のうち3つ
- 1希望を集める
- 2勤務の型を決める
- 3法律の線を入れる
- 4たたき台を作る
- 5人件費を計算
- 6相性と差し替え
- AIに任せる線
AIに任せられるのは、6工程のうち3つです。希望の取りまとめ、条件を守ったたたき台の作成、人件費の計算です。任せられないのは3つです。誰と誰を組ませるかは、人が相性を見て決めます。急な休みが出たときの差し替えも、人が対応します。法律の決まりも、最後は人が確かめます。
時間外は原則で月45時間・年360時間です。特別条項(残業上限の例外)でも年720時間以内です。月45時間を超えられるのは年6か月までです。運送は別枠で年960時間になります。
- 詰まりそうな所
詰まるのは3つです。1つ目は、希望の集め方です。紙とLINEと口頭が混ざると、AI以前で止まります。
2つ目は、法律の決まりを入れ忘れることです。勤務間インターバルは、終業から次の始業までの休息時間のことです。導入している企業は5.7%です。30〜99人なら4.8%しかありません。いまは努力義務(実施に努める決まり)です。先に入れておくと後で困りません。
3つ目は、値段が出ない会社があることです。調べた6社のうち3社が料金を公開していません。比べるには見積りが要ります。
最初の30日
- 1〜7日今月のシフト作成にかかった時間を測る
- 8〜14日希望の集め方を1つにそろえる
- 15〜30日無料の期間で来月分を1回作らせる
作成時間の削減は平均77.5%、40人分が5時間から2時間
| 項目 | 値 | 誰の発表か・条件 | 扱い |
|---|---|---|---|
| 自動シフト作成の単価 | 1人月400円 | 株式会社ヒューマンテクノロジーズ(Oplus)。公式の紹介ページ。基本のPro 1ユーザー月100円に、自動シフト作成オプション1ユーザー月300円を足した額。無料トライアル30日 | 公式公表 |
| 人数階段の定額 | 50名まで月15,000円 | 株式会社TRYETING(HRBEST)。公式の料金ページ(税抜)。初期費用50,000円、51〜100名は月25,000円、無料トライアル2か月 | 公式公表 |
| シフト作成時間の削減率 | 平均77.5% | 株式会社TRYETING。公式ページの記載。ベンダーが自社の導入実績としてまとめた値。事例には400名・130名・60名の会社が挙がっている | 公式公表 |
| 勤務間インターバルの導入率 | 5.7% | 厚生労働省。令和6年就労条件総合調査。常用労働者30人以上の企業が対象。30〜99人では4.8%。1企業平均の勤務間隔は10時間40分 | 公式公表 |
| トラック運転者の休息期間 | 継続11時間以上が基本 | 厚生労働省。改善基準告示。2024年4月1日適用。9時間を下回らないこと、1日の拘束時間は13時間を超えない(延長時最大15時間) | 公式公表 |
出典 2026年9月11日に、Oplusの公式サイトとKING OF TIMEの紹介ページ、HRBESTの公式ページ、Airシフトの料金ページ、Shiftmationの公式サイトと料金ページ、シェアフルシフトの公式サイト、らくしふの料金ページ、厚生労働省の働き方改革特設サイト、自動車運転の業務のページ、トラック運転者の改善基準告示のページ、令和6年就労条件総合調査の概況、介護労働安定センターの令和6年度介護労働実態調査を開いて確認した。Shiftmation・シェアフルシフト・らくしふは公式サイトに月額の記載がないので書かない。比較サイトにある各社の月額や、出どころの分からない削減率は採らなかった。Airシフトの効率化は、公式ページに掲載された利用企業の声であってAI搭載とは書かれていない。
- Oplusの紹介ページwww.kingoftime.jp(確認 2026-09-11)
- HRBESTの公式ページwww.tryeting.jp(確認 2026-09-11)
- Airシフトの料金ページairregi.jp(確認 2026-09-11)
- Shiftmationの料金ページshiftmation.com(確認 2026-09-11)
- 厚生労働省の働き方改革特設サイトhatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp(確認 2026-09-11)
- トラック運転者の改善基準告示driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp(確認 2026-09-11)
- 令和6年就労条件総合調査の概況www.mhlw.go.jp(確認 2026-09-11)
- 令和6年度介護労働実態調査www.kaigo-center.or.jp(確認 2026-09-11)
これを商売にするなら
買う側の得は、店長の半日です。時給2,500円の店長が月に4時間使うとします。費用は月10,000円、年に12万円です。1人月400円の道具なら、20人の店で年96,000円です。この2つを並べるところから始まります。
売る側は、人数に応じて売り上げが自動的に増えます。店が増えれば単価も増えます。一度シフトが回り出すと、途中で止めにくくなります。だから月額で安く入り、長く続ける形になっています。
値段を出す会社と出さない会社が、はっきり分かれます。Oplus、HRBEST、Airシフトは公式に金額を出しています。Shiftmationは料金表を公開していません。シェアフルシフト、らくしふも同じです。見積りを取るまで比べられません。
向いている会社
- 毎月シフトを組み、店長や施設長が半日以上かけている会社
- 急な休みが出るたびに、組み直しが発生している会社
- 早番・遅番・夜勤があり、法律の線を気にしている会社
向かない会社
- 全員が同じ時間に働いていて、シフトを組む必要がない会社
- 希望が口頭で集まり、集め方をそろえる気がない会社
- シフトを組むのに30分もかかっていない会社
条件つきでやる価値があると見ます。店長の半日が月10,000円かかるとします。1人月400円の道具は20人でも月8,000円です。数字だけ見れば合います。ただし希望の集め方がばらばらだと、そこで止まります。
先に集め方を1つにしてください。値段を出していない会社が半分あることも、覚えておいてください。
自分の会社に当てはめると、どうなるか。
業種と人数を選んで、ひとつだけ答えてください。向き不向きと、その規模の会社での最初の30日が返ってきます。一度選んだ業種と人数は、次の記事でも覚えています。
例:小売・飲食・6〜20人の会社で「はい」なら、向き度は高。理由が3行と、その規模での最初の30日が返ります。向かないときは、代わりに効く記事を1本すすめます。